こちらリンク vs. URLベタ書き

2024/10/29

詳しくはこちら という形式のリンクは、リンク先に関する情報量が不足しているので避けるべきという一派がある。

これを先鋭化させたものとして、URLは可能な限りベタ書きすべきというものがあるように思う。つまり、

リンクテキスト | アクセシビリティ | SmartHR Design System

のようにタイトル等のアンカーテキストを設定するのではなく、

リンクテキスト | アクセシビリティ | SmartHR Design System
https://smarthr.design/accessibility/link-text/

のように、アンカーテキストもあくまでURLであるべき、ということだ。


この方針にセマンティクス上の正しさやアクセシビリティ上のメリットはないように思う。機械的に生成されたURLは記憶が困難な上にスペースも無駄に消費するし、特に日本語のサイトはURL内にページの内容が分かる情報がまったく含まれないことが多いというものある(このブログもそう)。MDNのa要素のアクセシビリティに関する項でも、hrefと同じ値をテキストにする例は登場しない。

特徴的なURLに関しては、その断片を記憶してアドレスバーに入力するブラウザの使い方をすることもあるので、こちらリンクほどの強度で禁止すべきとは思わないが、常にURLを表示すべきとは思わないぐらいの気持ち。

ハイパーリンクを設定できない印刷物ならともかく、Webページでアンカーテキストと遷移先のURLを殊更に分離する必要はないのではないか。