RubyKaigi 2024でプロファイラについて発表しました & 最高に楽しみました!!!
RubyKaigi 2024で "The depths of profiling Ruby" というタイトルで発表してきました。
沖縄めちゃめちゃ楽しかった〜〜〜〜〜!!!!!!!!!!! #rubykaigi
— osyoyu (@osyoyu) May 19, 2024
これは沖縄で過ごした一週間があまりにも楽しくて、離陸直前に感極まったツイート。
発表: "The depths of profiling Ruby"
- 新開発しているCRubyプロファイラ "Pf2"
- Pf2の開発資料をまとめているCosense (Scrapbox)
新しく開発しているCRuby用のプロファイラ "Pf2" を題材に、Rubyプログラムをプロファイリングする時の戦略や難しさ("depths")について発表をしました。
Pf2の特長として挙げている、Cのスタックもプロファイルできる機能はニッチながら気に入っているものです。もっとも、見せかたはまだまだ工夫の余地があると思っており、まだまだ開発途中という感じです。応援してください。
発表をどういった内容にするかは結構悩んだのですが、sorahがどこかで言っていた「コードの自慢大会なことを忘れないで」ってを5回ぐらい思い出して作ってました。でももっと細かい話入れても良かった気もする。むずかしいですね。
また、Pf2はRuby Association Grant 2023の開発助成のもと、メンターのk0kubunさんのアドバイスを多数受けて開発していました。7月19日のRuby Association Activity Reportにて、Grantとしての成果発表を行う予定です。RubyKaigi 2024の発表を日本語にしたものに加え、5月以降の進捗も盛り込んで発表するつもりですので、ぜひお越しください(Zoomでのオンライン開催です)。
Rubyの "トップカンファレンス" としてのRubyKaigi
プロファイラはずっと興味のあったテーマで(会社のSlackの自分のチャンネル名を一時期 #osyoyu-stackprof にしていたぐらい)、今回ついに自作のプロファイラをRubyKaigiに持ってこれたことを本当に嬉しく思っています。
ところで今年は(なぜか)プロファイラブームがきていて、関連するトークが3つ採択されており(自分のもの、Vernier: A next generation profiler for CRuby, Optimizing Ruby: Building an Always-On Production Profiler)それぞれに異なる視点からRubyのプロファイラに関する発表がなされました。
それぞれの発表が終わったあと、自然と集まって細かい話を楽しくしていることに気づいたとき、RubyKaigiがRubyの "トップカンファレンス" であることを心で理解しました。
Official Partyでもプロファイラトークの他のおふたり(Ivoとjhawthorn)を見つけて、国際通りまで30分ほど歩き、そして適当な沖縄居酒屋に入ってプロファイラの話をずっとしていた気がします。世界でトップクラスにプロファイラに詳しい人たちとこんなに議論できる場は他にはそう簡単には見つけられないです。
クックパッドで星さん(@kani_b)に「ある技術のことだけを考え続ける時間を取れるのがカンファレンスに参加する意義のひとつ」と言われたことがあり、当時は納得した気でいたのですが、今回はこの言葉がよく沁みました。RubyKaigi自体はTakeoutを含めると6回目ですが、今回も無事に満足度を更新です。
Team Profiler Speakers! @jhawthorn @KnuX pic.twitter.com/HlP4fwHqx4
— osyoyu (@osyoyu) May 15, 2024
スポンサーシップ(Hydration Sponsor)
現所属のスマートバンクでは "Hydration Sponsor" として、大劇場前のカウンターでドリンクを提供する試みをやっていました。ここでの "Hydration" は「水分補給」の意味です。どこかのタイミングでお飲みいただけていればうれしいです。
結果的にはコップ3000個以上が出るほどの盛況となりました。ありがとうございます。
同僚のnyancoさんが各種の手配を進め、RubyKaigi 2024のデザイナーでもあるmmitoさん、yuki930さんの尽力で次々とすばらしいデザインが完成し、どんどん準備が進む様子を見てすごい…… と思う係をやっていました。なぜドリンクを配ることにしたのか、どんな狙いがあったのかは以下の記事に詳しいので、ぜひお読みください。
Hydration Sponsorの裏側を紹介します🥤 #rubykaigi
また、今回は同僚が2人(ohbaryeさん、chobishibaさん)も壇上に立っていて、社内でもRubyKaigiの発表に向けて楽しく準備することができました。良いチームです。お二人のトークもかなりの人気だったようで、自分のことのように嬉しくなっています。
NOC (Wi-Fiチーム)
2022, 2023に引き続きsorah率いるWi-Fiチームに入れてもらっていました(ので緑のかりゆしを着ていた)。でも今年は他にやることが多くてそんなに活動できなかったかも……。とりあえずケーブルは8の字に巻いて敷いて剥がしはしました。
沖縄
沖縄は食事がすごく口に合うこともあり、かなり気に入っている土地です。肉も脂も苦味もそばも良い。今回は合計で6泊7日。会期後の土日はボートを借りて海に出たり(#RubyistsOnWaves)、ゆったり過ごしていたのですが、もっといても良かったかもしれない。
日記はやたら長くなったので別記事にしました → RubyKaigi 2024の日記
おわりに
RubyKaigi 2023にひきつづき、今年もSpeakerとして参加することができました。Rubyは自分にとっては10年以上の付き合いがある大切なプログラミング言語で、RubyKaigiはその開発の中心に触れられる特別な場なわけですが、今回はいままでのどの参加回よりも心が動きました。
RubyKaigiはやっぱりいろいろな人たちに会えるのが楽しいですね。友達、同僚、元同僚、Rubyのイベントではだいたい顔を見る人、1年ぶりの人、……。すばらしい土地で時間を気にすることなく、ずっとおしゃべりできる素敵な3日間でした。10日間ぐらいやってもいいのに。
そしてRubyで取り組みたいテーマもいくつか発見できたので、来年のRubyKaigiにも自慢したいものを持って来られたらなと思っています。この3日間を最高に楽しく過ごすための362日間に戻ることにして、それではまた来年。